DUEL JACK

『DUEL JACK』

『DUEL JACK』（デュエル ジャック）は、伊原しげかつ先生による人気デュエル・マスターズ攻略漫画です。『別冊コロコロコミックSpecial』にて2003年4月号から2006年8月号まで連載され、単行本は全4巻で刊行されました。同時期には、「小学三年生」などの学年誌にも番外編4コマ漫画が掲載されていました。

概要

物語は、主人公の少年・火野マナトが、デュエルジャッカー「ショー」と出会うところから始まります。ショーはマナトにデュエル・マスターズの魅力を伝えようとしますが、最初は拒否していたマナトも、レアカード「メテオ・ドラゴン」の格好良さに惹かれ、ショーにデュエルを教わることになります。

この漫画は単なるストーリー漫画ではなく、デュエル・マスターズのシステムや、最新カードの能力などを解説する攻略要素が強いのが特徴です。物語の終盤では、実際に漫画で使用されたデッキのレシピが公開され、読者も真似して遊べるようになっています。また、ショーの独特なクリーチャーのモノマネも人気を博し、読者投稿コーナーでは「モノマネをもっと見たい！」という声が多く寄せられました。

登場人物

デュエルジャッカー「ショー」

本作の主人公であり、マナトにデュエル・マスターズの楽しさを教えるデュエリスト。腕は一流で、クリーチャーのモノマネを得意とします。実際のデュエル・マスターズ大会では、司会・進行役としても活躍しています。アニメ版のデュエルジャッカー・ショーとは性格が異なります。

火野マナト（属性：火）

元々は球技好きの少年でしたが、ショーとの出会いをきっかけにデュエリストとして成長していきます。主に火文明のデッキを使いますが、最近は光文明や闇文明のカードも使うようになっています。作中ではツッコミ担当です。

水野（属性：水）

水単色デッキを使うデュエリストで、水泳選手という設定です。マナトのライバル的存在で、ショーの指導により、デュエル時はいつも水泳服を着ています。女子からの人気が高く、バレンタインには大量のチョコレートが贈られてきます。

呪井カケル（属性：闇）

闇単色デッキを使うデュエリスト。藁人形を持ち歩き、対戦相手を呪おうとします。独特な笑い方が特徴的です。

覇羽あゆ（属性：光）

大型ブロッカーを中心とした光文明デッキを使うギャル系デュエリスト。キラキラしたものが大好きで、特にスーパーレア仕様の「グランギューレ」がお気に入りです。

金塚井アラシ（属性：自然）

大企業の御曹司で、金遣いが荒いデュエリスト。最新パックを買い占めることもあります。

マナトの友達

マナトがデッキを組む際によく覗き込んでいる友人たちです。マナトが「名毛タマオ」に負けた際には、「なに負けてんだよー」とからかう場面も。マナトと同じくらいの身長ですが、髪型が原因でマナトより高く見えるようです。

マナトの使用デッキ

物語を通して、マナトは様々なデッキを使用します。

メテオ・ドラゴン中心核デッキ：第1話で使用。おじいちゃんに一度負けますが、改良してリベンジに成功。
シールドトリガーデッキ：第2話で使用。
水・火文明デッキ：第3話で使用。コンボを重視したデッキです。
内容不明デッキ：第4話で使用。デュエルシーンがカットされているため詳細は不明。
ボルシャック・ドラゴンデッキ：第5話で使用。
デュアルファングデッキ：第6話で使用。エウロピカ対策用のデッキ。
水単デッキ：第7話で使用。水野のデッキを模倣したものです。ドクターハギーに敗北。
火・闇混合デッキ：第8話で使用。
バイラスゲイル呪文デッキ：第10話で使用。初めてデッキレシピが紹介されたデッキです。
バジュラランデスデッキ：第11話で使用。
ダークヒドラデッキ：第12話でショーが使用。
バーレスクデッキ：第13話で使用。最初は連敗しますが、改良して水野に勝利。
ブルーメルキスデッキ：第14話で使用。山の番人デュエリストに勝利。
マナブーストデッキ：第15話で使用。デュエリスト・団田団に敗北。
火・自然2色デッキ：第15話で使用。団へのリベンジ用に作成されましたが、試合前に団が敗れたため、リベンジはならず。
戦場の暗黒皇女（スターターデッキ）：第16話で使用。初心者のタマオに敗北。
戦場の暗黒皇女（改造）デッキ：第16話で使用。タマオへのリベンジに使用。
光・自然デッキ：第17話で使用。ショーに敗北。
ウェーブストライカーデッキ：第18話で使用。王円イノチに勝利。
公式大会用デッキ：第19話で使用。
ガルザークデッキ：第20話で使用。お年玉をかけておばあちゃんとデュエル。
火・自然デッキ：第21話で使用。
シンパシーデッキ：第22話で使用。動物園から逃げた天才チンパンジーと対戦。
クロスギア、ダイダロスデッキ：第23話で使用。ショーの先祖とデュエル。
グラビティードラゴンデッキ：第24話で使用。ハギーに敗北。
内容不明デッキ：第25話で使用。宇宙人と対戦。
光ブロッカーデッキ：第26話で使用。
アルファアクセルデッキ：第27話で使用。メタルカオスドラゴン、アルファディオスが中心。
グラビティゼロデッキ：第29話で使用。
内容不明デッキ：第30話でヘブンズ・ゲートデッキに敗北。
連続ドラゴンデッキ：第31話で使用。マナト曰く「お年玉全て使って作ったデッキ」。登場デッキの中では相場は二番目に高い。
ストライク・バックデッキ：第32話で使用。練習でショーに勝利。
ナスオ大活躍デッキ：第32話で使用。幸運デュエリスト少年、福野 神に勝利。
マルディス野菜デッキ：第33話で使用。
闇・水デッキ：第34話で使用。
グランド・デビル&グレート・メカオーデッキ：第35話で使用。本気のショーに勝利。
メテオ・ドラゴンデッキ：第36話で使用。公式大会の地区予選で3位入賞。
構築済みデッキ「エンドレス・オール・デリート」の改造版デッキ：スーパーデッキクロスブックの特別編で使用。「ネバー・エンディング・ヒーロー」を使用するショーに勝利。

最終回

『コロコロ』での連載は35話で終了しましたが、コミックス4巻には、連載よりも前に描かれた公式大会編が最終話として収録されています。このエピソードには、水野などのキャラクターが登場する前に描かれたため、マナトの周りの脇役は無名の友達しか登場しません。

コミックス

1. 2004年1月17日発売 ISBN 4091431615
2. 2004年11月26日発売 ISBN 4091431623
3. 2006年1月27日発売 ISBN 4091400701
4. 2006年8月28日発売 ISBN 4091401880

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